大村入国管理センターとの意見交換会
大村入国管理センターへの質問と回答及び要望事項
大村入国管理センター所長 殿
2015年12月3日
移住労働者と共に生きるネットワーク・九州
大村入国管理センターへの質問と回答及び要望事項
1、収容施設及び被収容者の状況について
- 現時点(2015年10月末)での収容定員と収容人員について、国籍別・世代別(10歳代、20歳代、30歳代、40歳代、50歳以上)の人数及び九州以外から移送されてきた被収容者の割合を教えてください。
(昨年回答)
- 収容定員 800名(実行収容定員は男子区100名)
- 2014年10月末現在の収容人員 20名(全員男性)
- 九州以外からの被移送者 60%
- 国籍別内訳 全員男性 ブラジル5名、 イラン・ネパール各3名、 ベトナム・中国 ナイジェリア・バングラデッシュ各2名、ガーナ1名
- 年代別内訳 10歳代0名、 20歳代8名 、30歳代3名 、40歳代9名 、50歳代以上0名
(今年回答)
- 収容定員 800名(実行収容定員は男子区200名)
- 2015年10月末現在の収容人員 44名(全員男性)
- 九州以外からの被移送者 86.4%
- 国籍別内訳 全員男性 イラン8名、フィリピン6名、ブラジル・中国各5名、ナイジェリア・ベトナム各3名、タイ・ネパール・ペルー・スリランカ各2名、エジプト・ガーナ・コロンビア・パキスタン・バングラデシュ・モロッコ各1名
- 年代別内訳 10歳代0名、 20歳代7名、 30歳代13名、 40歳代19名、 50歳代以上5名
(補足) 実効収容定員が昨年度100名に比べて200名に増加している。一方職員の定員は変わらず、「職員の残業は増えている」との回答。
- 2014年の平均収容期間と、現時点(2015年10月末)での最長期収容期間について教えてください。
(昨年回答)
- 平均収容期間 84.7日(2013年の平均収容期間)
- 最長期収容期間 2年6ヶ月(2014年10月末現在)
(今年回答)
- 平均収容期間 109.6日(2014 年の平均収容期間)
- 最長期収容期間 2年3ヶ月(2015年10月末現在)
(補足)「最長収容期間の計算の初めは地方入管での収監からか?」との参加者からの質問に、処遇統括は「その通り」との回答だったが、散会後に「大村での収容期間だけの計算でした」と訂正した。なお、この大村での最長の収容者は、12月14日に仮放免。
なお、大村での収容期間は7ヶ月足らずだが、大村に移送される前に大阪入管で既に4年の収監を経ており、通算で4年7ヶ月に渡る収容者を確認している。
- 現時点(2015年10月末)で、6ヵ月以上の長期被収容者の人数について教えてください。
(昨年回答)
(今年回答)
- 現時点(2015年10月末)で、被収容者の中で刑務所服役後に収容されているのは何名ですか。その内、6ヶ月以上収容されているのは何人ですか。
(昨年回答)
- 2014年10月末現在で11名 うち6ヶ月以上5名
(今年回答)
- 西日本入国管理センターは本年9月に閉鎖されましたが、2014年10月1日から閉鎖(2015年9月末}までの期間に、同センターから移送された被収容者の人数を教えてください。
(今年回答) 2名
- 2014年及び2015年1月~10月での期間中の事項について質問します。
- 収容施設内で被収容者が自殺未遂(自傷行為)はありましたか。
(昨年回答)
- 2013年 自殺未遂0件、自傷行為1件
- 2014年1月~10月 自殺未遂0件、自傷行為2件
(今年回答)
- 2014年 自殺未遂0件、自傷行為2件
- 2015年1月~10月 自殺未遂0件、自傷行為0件
- 仮放免が許可された人数は何名ですか。仮放免許可書で指定された住所地の地方別人数も教えてください。
(昨年回答)
- 2013年 17件
- 2014年1月~10月 22件
- 2013年 関東地区6名、東海地区4名、九州地区6名、四国地区1名
- 2014年 1月~10月 関東地区8名、近畿地区7名、東海地区6名、中国地区1名
(今年回答)
- 2014年 23件
- 2015年1月~10月 23件
- 2014年 関東地区9名、東海地区6名、近畿地区7名、中国地区1名
- 2015年 1月~10月 関東地区8名、近畿地区6名、東海地区6名、九州地区2名、中国地区1名
- 国費送還者は何人いましたか。その内、本人の意思に基づかない送還者、自費で出国した人は何名ですか。
(昨年回答)
- 国費送還者 2013年 9名 2014年1月~10月 9名 うち送還忌避者は2名
- 自費送還者 2013年 45名 2014年1月~10月 28名
(今年回答)
- 国費送還者 2014年 9名 うち送還忌避者は2名
2015年1月~10月 5名 うち送還忌避者は1名
- 自費送還者 2014年 28名
2015年1月~10月 6名
- 苦情申し立ては何件ありましたか。その内容の主なものは何ですか。
(昨年回答)
- 2013年 0件
- 2014年1月~10月 1件
自らの申し出に対する処遇警備官の対応への不満を訴えたものの、翌日あまりにも些細なことで取り下げられた。
(今年回答)
- 2014年 1件
- 2015年1月~10月 1件 処遇や医師の診療による不満を申し出たもの。
- 被収容者の中で、宗教行事を希望した人は、何名ですか。
(昨年回答)
- 2013年 延べ146名
- 2014年1月~10月 延べ172名
(ラマダン期間中の実施を1名が希望し、給食の支給時間を変更する配慮をした。)
(今年回答)
- 2014年 延べ206名 (ラマダン実施1名)
- 2015年1月~10月 延べ220名
(ラマダン実施を3名が希望し、給食の支給時間を変更する等の配慮をした。)
(補足)「宗教行事を認めるかどうかの判断基準はなにか?」との質問に、処遇統括は、「本人の申出がある場合、ネット等で確認し、一定の宗教性があるとき、保安上の検討を行い、職員の手当ができるか等により実施するか判断する」と回答。
- 性的マイノリティーで特別な処遇をした人数を教えてください。もし該当者がいる場合、どのような立場の方が関わり、どのような処遇をしましたか。
(昨年の回答)
- 2013年 1名
(被収容者の羞恥心に考慮して、出所するまでの間、他の収容者と接触しない区域に収容するという処遇をした)
- 2014年1月~10月 0名
(今年回答) 該当者なし
- 被収容者の中に人身売買被害者と疑われた人は何名いましたか。いる場合はその人数と国籍を教えてください。
(昨年回答) 該当事例なし
(今年回答) 該当事例なし
- 被収容者間で起こったトラブルで、警察が取り調べを行った件数は何件ありましたか。その内、逮捕された人数、起訴された人数は何名ですか。
(昨年回答)
- 2013年 3件 うち逮捕1件 起訴0件
- 2014年1月~10月 該当事例なし
(今年回答) 該当事例なし
2、医療スタッフ及び医療ケアについて
- 2015年度の医療スタッフについてお聞きします。 昨年と比べて、医師、看護師、薬剤師その他の内訳で変化があれば教えてください。
(昨年回答) 内科、消化器科の医師2名の非常勤体制となり、月、水、金の週3日の午前中、
歯科医師1名(毎週金曜日午前中の週1回)、その他のスタッフに変化なし。
(今年回答) 変化なし
- 被収容者の中で精神を病んだ人へのケアはどのように行っていますか。
(昨年回答)
必要に応じてメンタルケアの専門家によるカウンセリングや外部の診療を 受けさせることになります。
(今年回答)
必要に応じてメンタルケアの専門家によるカウンセリングや外部の精神科診療を 受けさせることになります。
- 2014年及び2015年1月~10月の期間中に、メンタルケアの専門家によるカウンセリングの延べ件数を教えてください。また通訳がついたケースは何件ですか。
(昨年回答)
- 2013年 延べ104件
- 2014年1月~10月 延べ 91件
- 当該期間中の通訳の事例なし(カウンセラーは英語を解することもあり、今までに通訳の要請はなかった。)
(今年回答)
- 2014年 延べ104件
- 2015年1月~10月 延べ81件
カウンセラーは英語を解することもあり、2014年及び2015年1月~5月までは通訳つけた事例なし。
- 2015年6月以降9件。
(補足) 2015年6月以降9件は、「英語以外の言語」(主にペルシャ語?)
- 2014年及び2015年1月~10月の期間中に、外部の医療機関での受診・検査は何件ありましたか。診療科毎に教えてください。
(昨年回答)
- 2013年 99件 外部で受診。(受診の希望の有無の統計は取っていない)
(眼科2件、内科7件、循環器科22件、耳鼻咽喉科15件、皮膚科、外科各1件、救急外来20件、歯科・口腔外科14件、形成外科9件、整形外科8件)
- 2014年1月~10月 66件
(救急外来21件、循環器科・耳鼻咽喉科各2件、形成外科2件、内科8件、 整形外科8件、歯科4件、眼科4件、皮膚科9件・精神科6件)
(今年回答)
- 2014年 72件 外部で受診。(受診の希望の有無の統計は取っていない)
(総合内科1件、歯科2件、整形外科(削除)98件、内科12件、耳鼻咽喉(削除)9科2件、泌尿器科4件、皮膚科9件、救急外来22件、眼科6件、精神科7件、放射線科1件、形成外科2件)
- 2015年1月~10月 40件
(内科1件、外科4件、耳鼻咽喉(削除)科各5件、整形形成(削除)外科15件、泌尿器科2件、皮膚科2件、救急外来12件、精神科1件)
- 2014年及び2015年1月~10月の期間中に、施設内の医師の診察で、被収容者に通訳がついたのは何件ですか。
(昨年回答)
(今年回答)
- 2014年 1件
- 2015年1月~10月 16件
(補足)「診療と投薬の説明を丁寧にするようにした」との回答(主に6月以降?)
- 現時点(2015年10月末)で、被収容者の治療のために施設内に常備されている薬で、どのような種類の病気に対応できていますか。また、常備されている薬は何種類ですか。年間どのくらいの薬が使用されていますか。昨年と変化しているものがあったら教えてください。
(昨年回答)
- 市中の一般診療所(内科・外科・整形外科・泌尿器科・耳鼻咽喉科)で対応していることと同等の種類の病気に対応できる薬を常備している。
- 常備薬(医師処方) 約 200種 市販薬(警備室保管) 11種あり
- 使用実績は、処方薬32,139個 市販薬1,435個
(今年回答)
- 常備薬の種類は11種類、使用頻度が多いのは、鎮痛薬、漢方薬、外用薬。1月~10月まで5,163件あった。
(補足)「他所(地方入管等の他の施設)からの移送者で薬を多用していることが見受けられる。ここの2人の医師は、薬を減らして行くことで一致している。」
- 精神安定剤、睡眠導入剤、鎮痛剤について変更はありましたか。
(昨年回答)
精神安定剤、睡眠導入剤は常備なし。鎮痛薬はセデス1種類のみで、 昨年と変化なし。新セデスは1回2錠、1日3回となっているところから、1日最大6錠。
(今年回答)
常備薬としては置いていない。医師の処方により精神安定剤、睡眠導入剤はある。必要に応じて処方される。
- 2014年及び2015年1月~10月の期間中に、施設内でレントゲンは何名の被収容者に使用されましたか。
(昨年回答)
- 2013年 109件
- 2014年1月~10月 52件
(今年回答)
- 2014年 77件
- 2015年1月~10月 78件
3、被収容者の処遇について
- 大村入国管理センターの平成27年度予算の内訳と1人当たりのコストを教えてください。なお、被収容者の医療関係経費についても教えてください。
(昨年回答)
- 平成26年度予算額 6,100万円
- 平成27年度概算要求額 6,100万円
被収容者医療関係経費は薬品及び医療用品購入代に大別されるが、平成25年度の実績では、合わせて440万円だった。平成26年度は現時点で220万円を超えており、前年度を上回る見込み。
(今年回答)
- 平成27年度予算額 6,100万円
- 平成28年度概算要求額 6,100万円
1人当たりのコストは年度途中であり算出できない。被収容者医療関係経費は薬品及び医療用品購入代に大別されるが、平成26年度の実績では、合わせて330万円だった。平成27年度は現時点で255万円を計上しており超えており(削除)、前年度を上回る見込み。
- 現時点(2015年10月末)で、昨年度に比べて職員体制と定数で変更があれば教えてください。
(今年回答) (47名で) 変更なし
- 現時点(2015年10月末)で、喫煙者用棟と非喫煙者棟の被収容者数は何名ですか。この2つの収容区分以外に収容されている人はいますか。
(昨年回答)
2014年10月末の収容者数は、喫煙者用区域7名、非喫煙者用区域1名。 それ以外の区域に収容されている人はいない。
(今年回答)
2015年10月末の収容者数は、喫煙者用区域12名、非喫煙者用区域17名。 その他の収容区域では、居室単位で運営しており、喫煙者居室2部屋で2名、非喫煙居室8部屋で13名。
- 2015年度の1部屋の定員及び1部屋の平均収容人数は何名ですか。
(昨年回答)
昨年と同じで、一部屋の定員は10人部屋。1部屋の収容人数は4~5名。 1人部屋は無い。 (今年回答)
昨年と同じで、一部屋の定員は10人部屋。1部屋の収容人数はおおむね4~5名で運営している。 1人部屋は新設していない。
- 運動時間、入浴、洗濯などについて、昨年から変化した点はありますか。
(昨年回答)
入浴は2013年10月から13時~16時30分 に加えて新たに10時~12時の2時間をプラスした。それ以外は昨年と同様。
(今年回答)
それ以外は昨年と同様。入浴は2013年12月から13時~16時30分 に加えて新たに10時~12時の2時間をプラスした。
- 食事について、昨年と変わったところはありますか。
(昨年回答)
牛肉料理について細切り肉から一枚肉を使えるようにした。汁ものに玉ねぎを加えられる献立バリエーションを加えた。
(今年回答)
食習慣上味噌汁が飲めない被収容者に、新たにコンソメスープを供するようにした。また、これまでコッペパンと食パンの2種類のパンを2週間ごとに交互に支給していたが、パン製造業者の変更に伴い、コッペパンは平成26年12月25日から毎週火曜日に支給することとなった。その他の変更なし。
- 2014年及び2015年1月~10月の期間中、面会者は延べ何名の被収容者と面会していますか。
(昨年回答)
- 2013年 延べ1,139名
- 2014年1月~10月 延べ1,427名
(今年回答)
- 2014年 延べ1,721名
- 2015年1月~10月 延べ1,456名
面会者2名が同時に1名の被収容者と1件の面会を実施した場合、被収容者2名、延べ2件となる。面会者1名が被収容者2名と面会を実施した場合も同様に被収容者2名、延べ2件となる。
- 昨年複数言語に対応する電子辞書の取り入れを検討されていましたが、その後実施されましたか。
(今年回答)
予算の都合により導入していない。被収容者の求めがあれば、国語、英語、仏語、中国語、ベトナム語、ラオス語の辞書を貸与している。また、被収容者個人が所有している電子辞書に保安上支障がなければ、持込を認める。
- 最近仮放免の申請から結果が出るまでに2ヶ月を超える案件が増えています。従来に比べて時間を要する理由を教えてください。
(今年回答)
個々の事案に適切に対応している。一部時間を要している案件は、申請に際し不足している書類を後日追加提出することにして申請を受理するケースがあり、追加書類を受領するまでに長時間を要した案件があり、これが主たる要因と考えている。今後の可能な限り迅速な処理を心がけていきたい。
4、その他
- 過去に大村入国管理センターを難民受け入れ施設として使うことを検討されたことがありますか。
(今年回答)
当施設の使用目的等方針については、本省で検討、決定することであり、答える立場にない。
大村入国管理センター所長 殿
2015年12月3日
移住労働者と共に生きるネットワーク・九州
大村入国管理センターへの要望
※ (要望書への回答は、参加者のメモによる)
- 家族が日本国内にいる被収容者は、家族との面会も考慮して、家族が居住している地域に近い所で収容するようにしてください。
(昨年回答)
収容所の施設構造は、被収容者の長期間の生活を前提にしておらず退去強制令書が発付されているにもかかわらず被収容者の事情で長期収容が見込まれる場合、各センターに移送する取扱いとなっている。送還を前提に各センターの状況を考慮して振り分けて移送しており、面会者の利便性のためその家族の近くに改めて移送するという取り扱いは行っていない。
(今年回答)
入国センター 地理的に 諸般の事情 必ずしも希望に添えない。
(補足)「大村への移送は各地方局の判断。当施設が受け入れを拒否することはできない。」
- 平日に休みが取れない面会希望者のために、月に1回、土曜日曜に面会できるようにしてください。
(昨年回答)
遠方からの面会者については柔軟に対応している。閉庁日の面会は保安上の問題から考えていない。職員の立会いは、被収容者の希望の有無で決めるものではない。
(今年回答)
閉庁日の面会は保安上の問題から考えていない。
- 常勤の医師を置いてください。
(昨年回答)
昨年4月から常勤医師は不在。確保のために鋭意努力をしている。
(今年回答)
平成25年4月から常勤医師が不在の状態が続いており、鋭意努力をしている。本年9月には厚生労働大臣が日本医師会へ医師確保の協力要請をしている。
- 薬を処方する際、その必要性について、医師から受診者に十分説明するよう徹底してください。
(今年回答)
医師は薬の説明を適切に行っている。薬を交付する際に、写真つきの説明書を使用して看護師等が説明している。日本語が十分でない場合、通訳をつけている。21件の通訳の事例があり、言語内訳は、英語1件、イボ語2件、ネパール語1件、ペルシャ語17件。
- ひげそり用のカミソリは入所時に供与されていますが、人によっては劣化が早く、所持金の少ない被収容者間ではこれを共用していることもあると聞いています。衛生的には極めて問題であり、解決のための対策を急ぎ実施していただきたい。
(今年回答)
ひげそり用カミソリは、保安上持込を認めていない。被収容者への供与は実施していない。電池式シェイバーは、貸与が可能で、1名が返却するたびに、アルコール洗浄している。
- 長期被収容者のストレス解消や心の癒しになるよう、カウンセリングの充実や、日本語など語学学習ができるような環境の整備など、被収容者のための行事などの実施をお願いします。
(昨年回答)
カウンセリングについては、その目的と効果を充分に理解して充実していく。その他の要望については、保安上の問題により実現は困難。
(今年回答)
カウンセリングについては、その目的と効果を充分に理解して充実していく。その他の要望については、保安上の問題により実現は困難。
- 居住区毎に窓ひとつだけでいいですから、空が見えるようにしていただきたい。
(昨年回答)
外周路の窓に設置しているすりガラスやルーパーは外部との連絡を遮断し、外部より見えないようプライバシーに配慮したものなので外せない。4階の目隠しはルーパー方式で、構造上取り換えが不可能。もし取り外しができ、現在のすりガラスを透明ガラスに代えても、外部から内部が見えるのでできない。ミラーガラスを使用すれば昼間はよいが、夜間は逆に外から内が見えるようになるため不可能。
(今年回答)
外周路の窓に設置しているすりガラスやルーパーは外部との連絡を遮断し、外部より見えないようプライバシーに配慮したものなので外せない。現在のすりガラスを透明ガラスに代えても、外部から内部が見えるのでできない。ミラーガラスを使用すれば昼間はよいが、夜間は逆に外から内が見えるようになるため不可能。
- 心の病の重い被収容者については、その人の保護のために、何らかの情報提供をして頂きたい。またボランテイアで面会活動をしている旨の案内を居住区に掲示して頂きたい。
(今年回答)
精神的に不安定な収容者に対しては、臨床心理士によりカウンセリングを実施している。医師の判断で外部の専門医の受診もしている。収容者の個人情報を第三者に出すことはできない。外部の情報を中に掲示することはできない。掲示物は、当方が必要と認めたもののみで、個別のものは認めていない。
- 被収容者の運動場の利用に際しては、被収容者にけががないよう一層の配慮をお願いしたい。
(今年回答)
戸外運動場でのけが防止のために、壁面にクッション材をつけ、衝撃の軽減をはかった。立ち会う職員が被収容者に対し、激しく接触する運動は控えるように指導している。
- 難民認定申請者、日本に妻子などの家族を持つ者、医療的ケアの必要な人、6ヶ月以上の長期被収容者については仮放免を許可してください。
(今年回答)
相当期間収容されている者については、一定期間ごとに(仮放免の?)相当性を個々に検討し弾力的に運用している。一律に判断してはいない。
- 1年後に意見交換会が開催されるならば、モデル居住区の見学をお願いしたい。
(今年回答)
見学場所の希望については、事前に、具体的目的、人数、氏名を求めている。居住区の見学については、プライバシー保護、保安上の問題もあり、可否について検討する。例年より早めに願い出てもらえば検討する。
- 被収容者との面会に際し、被収容者1名に対する面会者の人数、差入れの受付時間等柔軟に対応していただきたい。
(今年回答)
面会の人数は、面接室の関係で、最大4名が限度。職員人手配置の問題もあり、受付時間は原則9時~11時、13時~16時としており、変更は困難。
- 性的マイノリテイの被収容者に対しては、処遇において人権侵害が起きることがないよう配慮してください。
(今年回答)
出所まで、 羞恥心 ・・・他の被収容者と接触しないですむよう・・・・・、 自認する性に対応している。(女性を自認する収容者に対しては、)警備部門に女性はいないが、看護師も含めて(別の部門の)同性の職員に対応させた。今後も同様の処遇を行い、一層人権に配慮したい。
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