コムスタカへの２００９年の相談

コムスタカへの２００９年の相談

２００９年　電話での相談は、のべ数百件に及びますが、相談の解決へ向け、

具体的に取り組んだのは、６５ケースです。

性別では、約７５％が移住女性、１５％が移住男性の問題の相談です。また、　

子どもの問題（いじめ、国籍取得、認知など）が１０％弱ありました。

国籍別の相談は、フィリピン籍からの相談が６５％と一番多く、２番目が中国籍の２５％ですが、

インドネシア、パキスタン、タイ、ペルー、スリランカ、ナイジェリア、モンゴルと

相談者の国籍も９カ国と多様化しています。

地域別では、熊本県内が８５％を占めていますが、残り１５％がそれ以外の地域です。

相談内容としては、国際結婚の破綻に伴う在留資格、ＤＶ、遺棄などの相談が、

もっとも多いのですが、国籍取得や、子どもの認知、そして、労働問題や

技能実習生・研修生問題なども増加傾向にあります。これらの問題の中には、

交渉では解決できず、裁判所での調停、審判、裁判となり長期化しているケースもあります。

２０１０年３月末現在、ＤＶ等による離婚訴訟４件、婚姻無効訴訟１件、子どもの認知訴訟１件

未払い賃金や慰謝料請求訴訟１件の合計７件の訴訟が係争中でしたが、

２０１０年１０月末現在このうち５件が勝訴や勝利的和解で解決し、離婚訴訟２件が係争中です。

（１）、相談ケースの内訳

総計　　　６５件　　（　うち、子どもの問題　　６件）

性別　　　外国籍女性　　４９件　　外国籍男性　１０件　　子どもの相談６件

国籍別　　９カ国　

フィリピン国籍（３７件）、中国籍（１６件）、インドネシア国籍（３件）

ペルー国籍（２件）パキスタン国籍(１件)、スリランカ　(２件)、タイ国籍（２件）、

　モンゴル国籍（１件）ナイジェリア国籍(１件)

　地域別　　熊本県内　５５件　　九州内　５件　関西　１件　関東　２件　

　国外（フィリピン）２件

（２）、　相談内容の概略

在留資格	・日本人配偶者と別居中の「日本人配偶者等」あるいは、「定住者」の在留資格への更新に際してのビザ更新手続の相談・　「日本人配偶者等」から「定住者」あるいは「永住者」への変更についての手続についての相談・在留資格のない外国人配偶者からの在留特別許可を得て合法的に日本で暮らし続けたいとの相談・　大村入国管理センターに収容されている外国人の仮放免と在留特別許可の相談・日本人配偶者から遺棄された外国人配偶者からの在留資格の更新の相談
国際結婚の破綻	・日本人配偶者が提訴した離婚訴訟への対抗するための外国人配偶者からの反訴の相談・外国人配偶者から日本人夫と離婚したという相談・　日本人夫からの重婚を理由とする婚姻無効訴訟を提訴された外国人妻からの相談・日本人配偶者から外国人配偶者との関係回復の相談・外国人配偶者からの日本人配偶者と離婚したいという相談・　　日本人夫と別居中の外国人配偶者からの生活費請求の相談
ＤＶ	・日本人配偶者から暴力や生活費が渡されないこと等を理由として、子どもをつれて逃げてくる外国人母子の相談・日本人夫が別居し、離婚を迫られている外国人妻からの相談・日本人夫からの性関係の強要や性暴力による別居の相談
家族（夫婦）の再結合	・日本人の夫が日本式の婚姻届を提出せず、外国人配偶者と子どもが来日できないという相談・外国で婚姻した外国人配偶者の日本への呼び寄せの相談
①子どもの日本国籍の取得	・日本人父親と外国人母親との間に生まれた子で、日本国外で出生し、３ヶ月以内の国籍留保手続きが行われず、日本国籍を喪失した子の国籍取得・　　日本人父親が、認知はしても国籍取得手続きを行わず、日本国籍が取得できない子どもの相談
②父親への子どもの認知・養育費請求	・日本人父親と外国人母親の間に生まれた婚外子で、日本人父親へ子の認知と養育費の請求の相談・行方不明の日本人父親を探して、認知してほしいとの相談・合意していた養育費の支払いがなされなかったことへの相談
技能実習生問題	・紡績関係の技能実習生からの賃金・残業代の未払い・寮費の返還などの相談・農業関係の技能実習生からの賃金や残業代の未払いの相談・金属溶接の技能実習生からの賃金や残業代の未払いの相談・　縫製関連技能実習生からの賃金・残業代の未払いの相談
相続	・日本人夫の死亡後に遺族から追い出された外国人妻からの相談多額の負債を抱えて日本人夫が死亡した外国人妻からの相談
労働	・外国人経営者による外国人労働者に対する賃金未払いの相談
交通事故	交通事故の被害者となった外国人からの補償の相談
社会保養	・年金への加入、　・遺族年金の受給資格の取得
刑事事件	・逮捕された外国人被疑者からの相談・逮捕されて拘留中の外国人配偶者からのビザ更新の相談
借金	・多重債務を抱えた外国人からの相談
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