コムスタカ―外国人と共に生きる会

「外国人犯罪」問題


就学生・留学生の刑法犯検挙状況からみる実像
――留学生・就学生を「犯罪者」及び「犯罪予備軍」とみることへの批判――

中島真一郎
2004年1月28日

はじめに

ここ数年、2001年4月山形県羽黒町での母娘殺傷人、 2002年1月大分県山香町での夫婦殺傷事件、2003年6月 福岡県福岡市の一家4人殺害事件の容疑者として外国人の就学生や留学生が逮捕され、外国人就学生や留学生による殺人事件が大きくマスコミで取り上げられてきました。そのため。外国人就学生や留学生を「犯罪者」あるいは「犯罪予備軍」とみなす風潮が強まっています。しかし、就学生や留学生の一部に、日本での生活の困難さなどから「強盗犯」や「殺人犯」となる者がいることは事実ですが、それはごく一部に過ぎず、大部分の留学生や就学生は犯罪とは関係なく日本で勉学しながらくらしています。最近14年間(1989-2002年)の「就学」「留学」の在留資格者の刑法犯検挙状況(刑法犯検挙件数と刑法犯検挙人員)のデータから、その実像を示しておきます。

一、就学生の刑法犯検挙状況

1、2002年就学生の刑法犯検挙人員は1993年と比べて約3割減少しています。刑法犯検挙件数は、1993年よりやや少なくなっています。

表1、 最近14年間(1989年―2002年)の「就学」の在留資格者刑法犯検挙件数と検挙人員の推移
@1989
1990
1991
1992
1993
1994
1995
A―――
15
172
689
1243
1088
759
B―――
16
231
733
1403
1350
1198

@1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
A595
383
325
476
570
711
886
B873
617
575
1013
1139
809
1337
 (――― データ不明)

 上から順に、@年、A「就学」の在留資格者刑法犯検挙人員、B「就学」の在留資格者刑法犯検挙件数を示します。
 赤字 最大、 青字は、最小。

表1から、「就学」の在留資格者の刑法犯検挙人員は、最近14年(1991年―2002年)では、1993年1243人を最大に、1994年から1998年325人まで減少し、1999年以降の最近4年間は増大傾向にありますが、2002年886人は、1993年1243人と比べて357人少なく、その約7割程度にすぎません。また、「就学」の在留資格者の刑法犯検挙件数は、最近14年(1989年―2002年)では、1993年1403件を最大に、1994年から1998年575件まで減少し、1999年以降の最近4年間は増大傾向にありますが、2002年1337件は、1993年1403件と比べて66件少なくなっています。従って、最近14年間(1989年―2002年)では、就学生の刑法犯検挙人員や検挙件数とも、増大していません。

2、2002年就学生の刑法犯検挙人員率は、1994年と比べて3割以上減少しています。

表2 最近14年間(1989年―2002年)の「就学」の在留資格者刑法犯検挙人員の推移と検挙人員率
検挙人員
就学の外国人登録者数
検挙人員比率(%)
1989
―――――
――――
――――
1990
15
35595
0.04
1991
172
---------
------------
1992
689
46644
1.5
1993
1243
44418
2.8
1994
1088
37653
2.9
1995
759
34441
2.2
1996
595
30079
2.0
1997
383
29095
1.3
1998
325
30691
1.1
1999
476
34541
1.4
2000
570
37781
1.5
2001
711
41766
1.7
2002
886
47198
1.9

 注1)検挙人員率(%)= (就学生刑法犯検挙人員)÷(就学の外国人登録者数)
 注2)―――― データ不明。1989年と1991年の就学の外国人登録者数は、入管の外国人登録者数として公表されていないため不明です。また、1989年以前は、入管の分類には「就学」「定住者」「研修」の区分がなかったため、就学の刑法犯検挙人員のデータが公表されていません。
 注3)「就学」の在留資格者の刑法犯としては、罪種別では「窃盗」及び「その他の刑法犯」(うち自転車の占有離脱物横領――放置自転車の無断使用)が大半を占めています。

表2から、「就学」の在留資格者の検挙人員率の最大は1994年の2.9%、最小は1998年の1.1%、1999年1.4%から2002年1.9%と最近4年間は増加傾向にありますが、1994年2.9%に比べると3分の2程度となっています。「就学」の外国人登録者数は、1992年46644人から1997年29095人へ減少し、1998年以降増加傾向を示し、2002年には47198人へと1997年の1.6倍に増加します。しかし、2002年の「留学」の刑法犯検挙人員率は1.9%で、1996年2.0%と同じ程度にすぎません。

3、東京都就学生と東京都以外の就学生の刑法犯検挙人員と刑法犯検挙人員率―東京都と東京都以外の就学生刑法犯検挙人員とも、最近10年では、1998年まで大幅に減少し、1999年以降2002年から増加傾向にあります。

表3 最近11年間(1992年―2002年)の全国、東京都、東京都以外の「就学」の在留資格者刑法犯検挙人員の推移と検挙人員率
就学の検挙人員
就学の外国人登録者
就学
検挙人員率(%)
東京都
就学の検挙人員
東京都
就学の外国人登録者数
東京都
就学の検挙人員率
東京都以外の
就学の検挙人員
東京都以外の
就学の外国人登録者
東京都以外の
就学の検挙人員率
1992
689
46644
1.5
494
28166
1.8
195
18478
1.1
1993
1243
44418
2.8
958
――
――
285
――
――
1994
1088
37653
2.9
791
22526
3.5
297
15127
2.0
1995
759
34441
2.2
507
20821
2.4
252
13620
1.9
1996
595
30079
2.0
406
18631
2.2
189
11448
1.7
1997
383
29095
1.3
244
17497
1.4
139
11598
1.2
1998
325
30691
1.1
189
17503
1.1
136
13188
1.0
1999
476
34541
1.4
284
19508
1.5
192
15033
1.3
2000
570
37781
1.5
377
20172
1.9
193
17609
1.1
2001
711
41766
1.7
378
21402
1.8
333
20364
1.6
2002
886
47198
1.9
482
23358
2.1
404
23840
1.7

 注1)検挙人員率(%)= (就学生刑法犯検挙人員)÷(就学の外国人登録者数)
 注2)――は、データ不明。1989年以前は、入管の分類には「就学」「定住者」「研修」の区分がなかったため、就学の刑法犯検挙人員のデータが公表されていません。1989年と1991年の全国の就学の外国人登録者数は、入管の外国人登録者数として公表されていないため不明です。また、1991年、1993年東京都の就学の外国人登録者数も公表されていないため不明です。
 注3)東京都「就学」の刑法犯検挙人員のうちの約4割が「占有離脱物横領」(放置自転車の無断使用など)によるものです。

 表3から、東京都「就学」の在留資格者の刑法犯検挙人員は、最近11年(1992年―2002年)では、1993年958人を最大に、1994年から1998年189人まで減少し、1999年以降の最近4年間は増大傾向にありますが、2002年482人は、1993年958人と比べて476人と少なく、その5割程度にすぎず、半減しています。
 東京都「就学」の在留資格者の検挙人員率の最大は1994年の3.5%、最小は1998年の1.1%、1999年1.5%から2002年2.1%と最近4年間は増加傾向にありますが、1994年2.9%に比べると7割程度となっています。東京都の「就学」の外国人登録者数は、1992年28166人から1997年17497人へ減少し、1998年以降増加傾向を示し、2002年には23358人へと1997年の1.3倍以上に増加しています。2002年の東京都の「就学」の刑法犯検挙人員率は2.1%で、1993年の3.5%の6割であり、1996年2.2%とほぼ同じ程度にすぎません。

 表3から、東京都以外の「就学」在留資格者の刑法犯検挙人員は、最近11年(1992年―2002年)では、1992年195人から1994年297人まで増大しますが、その後4年間は減少し、1998年136人を最低として、1999年以降の最近4年間は増大傾向にあり、2002年404人を最大としています。これは、就学の外国人登録者数が、東京都が東京都以外と比べて1992年から1998年までは、ほぼ3対2の比率で東京都が多かったのが、1999年以降は東京都以外の割合が徐々に高まり、2002年では逆転して東京都以外の方が多くなっていることが要因としてあります。
 東京都以外の「就学」の在留資格者の検挙人員率の最大は1994年の2.0%、最小は1998年の1.0%、1999年1.3%から2002年1.7%と最近4年間は増加傾向にありますが、1994年2.0%に比べるとその85%となっています。東京都以外の「就学」の外国人登録者数は、1992年18478人から1996年11448人へ減少し、1998年以降増加傾向を示し、2002年には23840人へと1996年の2倍以上に増加しています。2002年の東京都以外の「就学」の刑法犯検挙人員率は1.7%で、1994年の2.0%の85%であり、1996年1.7%と同じ程度にすぎません。

二、留学生の刑法犯検挙状況

1、2002年留学生の刑法犯検挙人員、刑法犯検挙件数とも1991年と比べて3割以上減少しています。

表4 最近14年間(1989年―2002年)「留学」の在留資格者刑法犯検挙状件数と検挙人員の推移
@1989
1990
1991
1992
1993
1994
1995
A1070
783
1239
832
688
732
558
B1144
856
1419
886
709
899
979

@1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
A514
438
376
446
468
648
801
B719
626
737
720
879
854
986

 上から順に、@年、A「留学」の在留資格者刑法犯検挙人員、B「留学」の在留資格者刑法犯検挙件数を示す。
 赤字 最大、 青字は、最小。

 表4から、留学の在留資格者の刑法犯検挙人員は、最近14年(1989年―2002年)では、1991年1239人を最大に、1998年376人を最小に減少し、1997以降の最近4年間は増大傾向にありますが、2002年801人は、1991年1239人と比べて438人少なく、その約3分の2程度にすぎません。また、留学の在留資格者の刑法犯検挙件数は、最近14年(1989年―2002年)では、1991年1419件が最大、1997年626件が最小で、1998以降の最近5年間は増大傾向にありますが、2002年986件は、1991年1419件と比べて433件少なく、その約7割程度にすぎません。従って、最近14年(1989年―2002年)では、刑法犯検挙人員や刑法犯検挙件数とも、増大していません。

2、2002年留学生の刑法犯検挙人員率は、1991年と比べて半分以上減少しています。

表5 最近14年間(1989年―2002年)「留学」の在留資格者刑法犯検挙人員の推移と検挙人員率
検挙人員
留学の外国人登録者数
検挙人員率(%)
1989
1070
-------
-----
1990
783
48715
1.61
1991
1239
------
-------
1992
832
56309
1.48
1993
688
60110
1.14
1994
732
61515
1.19
1995
558
60685
0.92
1996
514
59228
0.87
1997
438
58271
0.75
1998
376
59648
0.63
1999
446
64646
0.69
2000
468
76980
0.61
2001
648
93614
0.69
2002
801
110415
0.73

 赤字 最大、 青字は、最小。

 注1)  検挙人員率(%)= (留学生刑法犯検挙人員)÷(留学の外国人登録者数)
 注2) 1989年と1991年の留学の外国人登録者数は、入管の外国人登録者数として公表されていないため不明です。
 注3) 「留学」の在留資格者の刑法犯としては、罪種別では「窃盗」及び「その他の刑法犯」(うち自転車の占有離脱物横領―放置自転車の無断使用)が大半を占めています。

 表5から、「留学」の在留資格者の検挙人員率の最大は1990年の1.61%、最小は2000年の0.61%です。最近2年間は、2001年0.69%、2002年0.73%と増加傾向にありますが、1991年1.61%に比べると半減しています。1992年から1998年の7年間は「留学」の外国人登録者は、約6万人とほとんど変化していませんでした。「留学」の外国人登録者が増加傾向を示すのは1999年以降で、2002年には1998年の1.85倍に増加しています。しかし、2002年の「留学」の刑法犯検挙人員率は0.73%で、1997年0.73%と同じ程度にすぎません。

表6 最近14年間(1989年―2002年)全国と、東京都、東京以外の「留学」の在留資格者刑法犯検挙人員の推移と検挙人員率
全国の留学の検挙人員
全国の留学の外国人登録者数
全国の留学の検挙人員率(%)
東京都留学の検挙人員
東京都留学の外国人登録者
東京都検挙人員率(%)
東京都以外の留学の検挙人員
東京都以外の留学の外国人登録者
東京都以外の留学の検挙人員率(%)
1989
1070
-------
-----
914
―――
―――
156
―――
―――
1990
783
48715
1.61
611
23587
2.59
172
―――
―――
1991
1239
------
-------
919
―――
―――
320
―――
―――
1992
832
56309
1.48
616
25111
2.45
216
31198
0.69
1993
688
60110
1.14
446
―――
―――
242
―――
―――
1994
732
61515
1.19
461
24913
1.85
271
36602
0.74
1995
558
60685
0.92
305
23450
1.30
253
37235
0.68
1996
514
59228
0.87
258
21728
1.19
256
37500
0.68
1997
438
58271
0.75
192
20852
0.92
246
37419
0.66
1998
376
59648
0.63
144
20801
0.69
232
38847
0.60
1999
446
64646
0.69
161
22254
0.72
285
42392
0.67
2000
468
76980
0.61
187
26272
0.71
281
50708
0.55
2001
648
93614
0.69
252
30566
0.82
396
63048
0.63
2002
801
110415
0.73
260
35000
0.74
541
75415
0.72

 赤字 最大、 青字は、最小。

 注1)  検挙人員率(%)= (留学生刑法犯検挙人員)÷(留学の外国人登録者数)
 注2)  ―― は、データ不明。1989年と1991年の留学の外国人登録者数は、入管の外国人登録者数として公表されていないため不明です。1993年の東京都の留学の外国人登録者数は不明。
 注3)「留学」の在留資格者の刑法犯としては、罪種別では「窃盗」及び「その他の刑法犯」(うち自転車の占有離脱物横領―放置自転車の無断使用)が大半を占めています。東京都「留学」の刑法犯検挙人員のうちの約5割が「占有離脱物横領」(放置自転車の無断使用など)によるものです。

 表6から、東京都「留学」の在留資格者の刑法犯検挙人員は、最近14年(1989年―2002年)では、1991年919人を最大に、1994年から1999年161人まで減少し、2000年以降の最近4年間は増大傾向にありますが、2002年260人は、1993年919人と比べて659人と少なく、その3割以下にすぎず、大幅減少しています。
 東京都「留学」の在留資格者の検挙人員率の最大は1990年の2.59%、最小は1998年の0.69%、2002年は0.74%とやや増加していますが、1990年2.59%に比べると7割以下となっています。東京都の「留学」の外国人登録者数は、1992年25111人から1998年20801人へ減少し、1999年以降増加傾向を示し、2002年には35000人へと1998年の約1.7倍に増加しています。2002年の東京都の「留学」の刑法犯検挙人員率は0.74%で、1990年の2.59%の7割以下であり、1998年0.69%とほぼ同じ程度にすぎません。

 表6から、東京都以外の「留学」在留資格者の刑法犯検挙人員は、最近14年(1989年―2002年)では、1989年156人から1991年の320人を除いて1992年216人から2000年281人と9年間は200人台を推移し、最近2年間は2001年396人、2002年541人へと増加しています。
 東京都以外の「留学」の在留資格者の検挙人員率の最大は1994年の0.74%、最小は1998年の0.60%、2002年は0.72%と最近4年間は増加傾向にありますが、1994年とほぼ同じです。
 東京都以外の「留学」の外国人登録者数は、1994年36602人を最低に、2002年には75415人と最近8年間で2倍以上も増えています。

三、補論――日本における留学生・就学生問題と入管政策への批判

 入管は、2003年6月の福岡市の一家4人殺害事件などを受け、留学生や就学生の受け入れ基準の審査を中国からの留学生や就学生に対して厳しくする措置をとり、このため日本語学校や私立大学のなかには、2004年度の新規入学者の予定が見込めず、その経営に影響が出始めています。しかしながら、このような入管の規制強化の対応は、1995年に「興行」の在留資格の審査基準が厳しくなった時を想起させます。入管は1995年に「興行」の在留資格の審査基準を厳しくしたり、「接客」行為を取り締まったりするようになった結果、1995年末の「興行」の在留資格者は、前年の約3万5千人から、約1万6千人程度まで大幅に減少しますが、翌1996年から増加を続け2002年末には約5万8千人にまで増加しています。かつての「興行」ビザの規制強化と同様に、その審査基準を厳しくして、規制強化で対応する入管の措置は、一時的なものとしてしか行えず、いずれ日本の大学や日本語学校の経営やその需要の増大を考慮せざるを得なくなります。

 留学生や就学生の問題は、常に就学生や留学生の側の在り方(学力や財政力)の問題としてのみあるのではなく、むしろ、留学生や就学生を受け入れている日本の大学や日本語学校という需要の側の在り方にあります
 就学生の外国人登録者数は、1992年ごろまで増加していましたが、その後1998年まで減少し、そして、1999年ごろより増加傾向となり、1992年の46644人を2002年には47198人と10年ぶりに上回ります。一方、留学生の外国人登録者数は、1993年60110人と6万人台へ増加しますが、1994年から1998年の5年間は約6万人前後とほぼ横ばいで推移し、1999年64646人から2002年110415人と急増していきます。就学生および留学生とも、1999年から2002年へかけての増加は、東京都より東京都以外の方の増加数が多くなっており、東京都以外の地方で暮らす就学生・留学生が増大していることを示しています。そして、1999年からの就学生や留学生の増加は、少子化の進行による学生数の減少を外国人留学生で補おうとする日本の私立大学や、留学生の需要増加に対応して就学生の受け入れを増加させる日本語学校の側の経営の事情も大きく影響しています。
 日本政府は、1983年の中曽根内閣のときに「留学生10万人受け入れ」の政策目標が唱えられ、入管は、「日本は欧米諸国にはない『働きながら学べる』という留学生・就学生の受け入れシステムを採用している」とマスコミなどで宣伝しています。しかしながら、この意味は、入管へ届け出ればアルバイトが条件付で許可されることをいっているにすぎず、就学生は、アルバイトは1日4時間、週28時間以内、留学生は週28時間以内と時間数が制限されており、また風俗店へのアルバイトは禁止されています。この入管の基準を守っている限り、特に地方では月6−8万円程度の収入しかなく、生活費の一部しか補うことはできないはずで、「生活費や将来の大学の学費もアルバイトで稼ぎながら、卒業できる」という『働きながら、学べる』という意味ではありえません。また就学生には、奨学金もほぼ期待できず、また学割も認められていません。また、日本で暮らす留学生や就学生には、日本の物価の高さや、アルバイトも言葉の問題でできる仕事が限られているなど困難な生活環境に置かれています。留学生や就学生の一部にすぎませんが、「強盗」や「窃盗」などの犯罪者となるものが出てくる要因の最大のものは、留学生や就学生の置かれている生活の困難さにあります。留学生や就学生を取り巻く問題の解決を意図するなら、留学生や就学生のための奨学金制度を充実して、「日本で働かなくとも学べる」受け入れ態勢を充実させることや、日本での生活環境を改善し、生活苦に陥らないで暮らし、就学や留学できる受け入れ態勢を創っていくことを目指すべきです。


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