熊本地震! コムスタカの在住外国人被災者救援活動の取組み
2016年7月12日 中島 眞一郎 (コムスタカー外国人と共に生きる会)
2016年4月14日夜と4月16日深夜の二度にわたって、最大深度6−7の激しい揺れが熊本地方を襲いました。あれから3ヵ月近くが経過し、熊本地方では、時々震度3-4の地震の揺れがありますが、1日の発生回数が数回程度に減り、しだいに落ち着いてきました。また、帰宅困難者や帰宅不安者ら依然として5000人以上の避難者が避難所や屋外での生活を送っていますが、ライフラインの回復や交通インフラの回復がほぼでき、日常生活が次第に戻ってきています。それとともに、被災者其々が被災という現実と向き合うようになると、同じ被災地でも被災の程度の格差、そして、公的補償や民間保険の補償の程度における格差が、具体的に見えてきます。
避難所での生活や車中泊など屋外避難生活を続ける避難者以外にも、自宅に戻った避難者らにも、住宅問題や雇用問題の不安、 将来への生活不安やストレスから、DV(ドメステイック バイオレンス),児童虐待の危険性の増大、地震の恐怖感や避難生活の長期化による心のケアの問題など長期的な取り組みが必要な課題が次々と現れてきています。
全国からコムスタカの口座へ在住外国人被災者支援活動のために多くの寄付をお寄せいただき、ありがとうございました。
コムスタカー外国人と共に生きる会では、全国各地の皆さんから送金いただいた寄付金をもとに、2016年4月中の炊き出しなど緊急避難救援活動から、5月以降は、緊急支援活動とともに外国人被災者への長期的な取り組みも視野に入れた支援活動への切り替えも含めて、以下のような取り組みを行っています。
- コムスタカホームページ上での地震関連情報の多言語情報の提供 http://kumustaka.weebly.com/
- 在住外国人の帰宅困難者や生活困窮者、シングルマザーへの緊急融資
- 在住外国人(主にDV被害者やシングルマザーら)への生活自立相談
- 在住外国人支援の取り組みや今後の課題を考えるイベント企画
- 在住外国人シングルマザー被災者を対象とした実態調査
- 熊本地震からの復旧・復興計画への他のNPO・NGOや行政との連携
Cの第一弾の企画として、コムスタカ主催で、7月3日(日)午後1時30分から午後4時30分まで、くまもと県民交流館パレア第7会議室で、「熊本地震!外国人被災者救援活動の歩みと今後の課題を考えるシンポジウム」を企画しました。同シンポジウムには、外国籍や外国にルーツを持つ参加者約20名、熊本県内や九州内や全国各地からの参加者や主催者も含めて、約80名の参加者がありました。
また、同年7月下旬から、約6ヶ月間の予定で、D熊本県内在住外国人シングルマザーの被災者の実態調査にとりくみます。
今後ともご支援をよろしくお願いします。
熊本地震による外国人の被災者支援のための寄付をお願いします。 ご送金いただける方には通信欄に(地震)被災者支援のためなど 明記してください。
送金先
郵便振替口座番号 01970−4−26534 郵便振替口座 コムスタカ
他の金融機関から
振込用口座番号 一九九(イチキュウキュウ)店 当座 0026534
コムスタカ外国人と共に生きる会
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