〒862-0950 熊本市中央区水前寺3丁目2-14-302
須藤眞一郎行政書士事務所気付
1985年9月、熊本市の中心部にある手取カトリック教会を活動の拠点として、アジアから日本に働きに来ている女性の相談や支援を行うNGOとして「滞日アジア女性問題を考える会」が誕生しました。当時は外国人労働者が日本で急増し、彼らに対する日本人側の人権侵害が目立ってきていた時期でした。熊本でも給料未払いなどの被害を受けた主にフィリピンからの出稼ぎ女性たちの訴えが教会に寄せられていました。そこで、このような情況を座して見ているのか、と当時の手取教会のポールマッカーティン神父に日本人としての責任を問われた有志たちが始めたのがこの会でした。その後1990年代になると、外国人の定住化の進展から国際結婚や国際離婚、子どもに関する相談が増え、相談内容が多様化し、又、相談に来る外国人は増え続け、国籍も中国、ペルー、タイ、パキスタンなどと多様化しました。そのため1993年に名称を「コムスタカ(フィリピン語でお元気ですかの意)外国人と共に生きる会」に改称しました。2013年3月1日より、連絡先を、熊本市中央区上通町3-34 手取カトリック教会気付から、熊本市中央区水前寺3丁目2-14-402 須藤真一郎行政書士事務所気付へ変更し、現在に至っています。
現在コムスタカは外国籍住民が抱える、雇用、社会保障、DVを含む夫婦間のトラブル、子どもの教育、家族の介護、相続、人身売買被害者の救済等多岐に渡る問題を当事者と一緒になって解決する努力をしています。在住外国人のための無料人権相談や生活自立支援、移住者・移住労働者問題に関する講演・映画会・学習会などの啓発活動、多文化共生社会の実現をめざして行政関係機関への政策提言、日比国際児への支援活動などがコムスタカの主な活動です。また、2001年10月のDV(配偶者間暴力)防止法施行後は、主に移住女性のDV被害者を保護する民間団体、又、熊本県DV対策関係機関会議や熊本市DV防止連絡会議の構成団体として、熊本県総合福祉相談所、熊本家庭裁判所、警察など公的機関や他の民間団体と連携しながらDV問題に取り組んでいます。
外国籍住民が直面する問題にひとつひとつ取り組んでいると、日本社会の持つ問題点が明らかになってきます。社会のある人々の安定と繁栄がより弱い人々の不安と苦しみを前提として成り立ってよいはずがありません。すべての人がその属性に関係なく守られる社会こそ、私たち皆が安心して暮らせる社会です。コムスタカの活動は外国人だけのためにあるのではない、私たちみんなの問題なのだということを一人でも多くの方に理解してもらうためにも今後も映画会や学習会を含め幅広い活動を展開していくつもりです。
(2021年8月22日改定)
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須藤眞一郎行政書士事務所気付
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