コムスタカ―外国人と共に生きる会 Kumustaka-Association for Living Togehte with Migrants

　2020年11月15日ベトナム人技能実習生のリンさんが双子の赤ちゃんを独りで死産しました。「妊娠が知られたら、帰国させられる」という恐れから、誰にも相談できず、一人で悩みながら仕事を続けるうちに、早産したのです。出産の痛手と死産のショックのなかで、リンさんは子どもに名前をつけ、弔いの言葉を添えて、タオルでくるみ、箱に入棺し安置しました。翌日11月16日午前中そのままの状態でリンさんは病院へ連れていかれました。この約24時間のリンさんの母としてしたことが、死体遺棄罪に問われています。

　2021年7月20日、第一審の熊本地方裁判所は、「私は、子どもの遺体を捨てたり、隠したり、放置していない」として無罪を主張するリンさんに対して、これが死体遺棄にあたるとして「懲役8月、執行猶予3年」の有罪判決を言い渡しました。リンさんは、7月27日にこの有罪判決を不服として福岡高等裁判所に控訴しました。

　現在日本では、40万人近くの技能実習生を受け入れており、その技能実習生の方々の労働によって、日本の多くの人々の暮らしが支えられています。しかしながら、技能実習生には、人として保障されているはずの職業選択や居住移転の自由、日本で妊娠や出産する自由が実質的に認められておらず、海外の諸外国からも、「現代の奴隷制度」として批判されています。また、今回の判決が確定するようなことになれば、技能実習生のみならず、日本で孤立出産し死産した女性が刑事罰の対象になりかねません。さらに、この問題は女性から労働・リプロダクティブの権利を奪い、また出産子育ての責任を女性一人に背負わせる日本社会のジェンダー不平等の表れでもあります。

私たちは、リンさん一人を犯罪者として罰することでこの問題を終わらせたくありません。私たちは、リンさんは無罪であると考え、一審判決を破棄したうえで無罪の判決が言い渡されることを求めます。

　コムスタカでは、ベトナム人技能実習生リンさんの裁判を支援する会、医療法人聖粒会慈恵病院、NPO法人熊本YWCA、リンさんの刑事裁判弁護団とともに、リンさんの無罪を求める署名を集めています。

　署名にご協力いただける方は、以下の方法により署名をお寄せいただきますようお願いいたします。 また、一人でも多くの方に署名いただけるよう、ご周知くださいますようお願いいたします。

 

署名方法

�@署名用紙による署名

以下の署名用紙をダウンロードいただき、ご署名いただいたのち、FAX、Eメールもしくは郵送によりお送りください。

署名用紙のダウンロードはこちら


署名集約先　ベトナム人技能実習生リンさんの裁判を支援する会
〒861-0104 熊本県熊本市北区植木町今藤1140-1
FAX　096-273-1917
Email　rinsanhamuzai@gmail.com

 

�A「change.org」でのオンライン署名

　署名呼びかけ団体の「ベトナム人技能実習生リンさんの裁判を支援する会」では、オンライン署名サイト「Change.org」上でオンライン署名を募集しています。

下記リンク「Change.org」のページより、オンライン署名をお寄せください。

「ベトナム人技能実習生リンさんの無罪判決を求めます！」（Change.orgへのリンク）

※　署名の一次集約は、11月12日の初公判に向け提出のため、11月1日とします。
※　署名は、署名用紙および「Change.org」上でのオンライン署名両方でおこなっています。重複しないようどちらか一方にお寄せいただきますようよろしくお願いいたします。

署名呼びかけ団体
ベトナム人技能実習生リンさんの裁判を支援する会
コムスタカー外国人と共に生きる会
医療法人聖粒会慈恵病院
NPO法人熊本YWCA
リンさんの刑事裁判弁護団