〒862-0950 熊本市中央区水前寺3丁目2-14-302
須藤眞一郎行政書士事務所気付
佐久間 より子(コムスタカー外国人と共に生きる会事務局)
2020年11月に熊本県芦北町に住むベトナム人技能実習生が双子の赤ちゃんの遺体を自宅に遺棄したとして逮捕・起訴されました。
この事件を受け、技能実習生などの移住労働者が望まない妊娠を回避し、また妊娠しても自由に相談でき、労働関係法令の適用により保護され、安心安全に出産することができるようにと、このウェブサイトを立ち上げました。
立ち上げにはコムスタカだけではなくアジア女性センター、技能実習生のための法律相談事務局、熊本市外国人総合相談プラザ、熊本県外国人サポートセンター、弁護士会、熊本YWCAなど県内外の支援機関、また上智大学の田中雅子氏や医師の藤田圭以子氏にもご協力いただきました。
また、サイトの原稿の一部は、田中氏によりJSPS国際共同研究強化(B)移住女性とSDGs:セクシュアル/リプロダクティブ・ヘルスへのアクセス(18KK0030)により資金面でもご協力いただきました。
この場をお借りして御礼申し上げます。
ありがとうございました。
サイトには、熊本での相談先や日本での避妊法、妊娠した場合にやるべきこと、出産をしたい場合に仕事や学校はどうなるのか、日本で出産するにはいくら程かかるのか、親や子どもの在留資格はどうなるのか、帰国して出産する場合はどうするのか、生みたくない場合はどうするのか等の情報が掲載されています。
これらの情報を現在は日本語、ベトナム語、英語で紹介しています。
このウェブサイトは熊本に住む技能実習生などを主な対象としていますが、記載内容は熊本在住の方だけではなく他の地域に住む方にとっても役に立つ内容となっています。
私がこのサイトで一番伝えたいのは、日本で妊娠した場合にはまずは相談してほしいということと、妊娠したからといって仕事を辞めさせられ帰国させられることは日本の法律では違法だということです。
せめてこの2点だけでも伝われば、妊娠しても強制帰国を恐れ誰にも言えぬまま一人で出産をしてしまうことを免れることができるのではと考えています。
しかし、サイトを作成した後にご指摘いただいたのが、ベトナム人技能実習生は携帯電話の契約をしていない方が多く、電話をかけることができないので連絡先が電話だけでは相談が難しいこと、またホームページにたどり着くことが難しいので、フェイスブックも利用した方が情報も伝わり相談にもつながるとのことでした。
そこで熊本YWCAを中心に「Hỗ trợ tư vấn về mang thai tại Nhật 日本での妊娠情報発信・悩み相談」というベトナム語でのフェイスブックページを立ち上げました。
現在は「日本でのにんしん」からの情報を発信しており、また、フェイスブックのメッセンジャーでの相談を受け付けています。
今後ウェブサイトでは言語を増やし、内容も更に充実させていこうと考えています。
多くの当事者に日本での妊娠に関する情報が行き届き、望まない妊娠を回避し小さな命を守るために、他団体と連携をしながらコムスタカとしての活動を広げていきたいと思います。
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須藤眞一郎行政書士事務所気付
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