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コムスタカ―外国人と共に生きる会 Kumustaka-Association for Living Togehte with Migrants

〒862-0950 熊本市中央区水前寺3丁目2-14-302

須藤眞一郎行政書士事務所気付

リンさんの最高裁上告審での無罪判決を求める取り組み

 2021年11月19日死体遺棄容疑で逮捕され、同年12月10日刑法第190条死体遺棄罪で起訴されたベトナム人技能実習生レー ティ トゥイ リン (以下リンさん)は、無罪を主張しています。 しかし、2021年7月20日に熊本地方裁判所は「懲役8月、執行猶予3年」の有罪判決を言い渡しました。

 この判決を不服として、リンさんは、福岡高等裁判所に控訴しました。

 2022年1月19日 福岡高等裁判所刑事第2部辻川靖夫裁判長)は、「原審判決を破棄、懲役3月、執行猶予2年」の有罪判決を言い渡しました。 これに対して、リンさんはあくまで無罪判決を求めて、同年1月31日の最高裁判所へ上告しました。

 最高裁での無罪判決を勝ち取るため、以下の取り組みを行います。皆様のご協力をぜひよろしくお願いいたします。

1.最高裁判所へ無罪を求める署名活動

 熊本地方裁判所での第一審判決後、支援団体5団体共同で、福岡高等裁判所へ無罪判決を求めるための署名活動を続けてきました。 多くの皆様のご協力により、2022年1月19日の控訴審当日、福岡高等裁判所へ合計60687筆(紙署名7900筆、オンライン署名52687筆(うちベトナム語署名3272筆))の署名を提出いたしました。

 最高裁判決へ向け、私たちは引き続きリンさんの無罪判決を求める署名活動を継続いたします。ご賛同いただける方はぜひ署名いただくとともに、より多くの方に知っていただけるよう署名活動の周知へご協力をよろしくお願いいたします。

 署名活動への参加方法につきましては、こちらを御覧ください。

※ これまで控訴審での福岡高裁への無罪署名に署名していただいた方は、署名はできません。これまで署名をされていない方のご協力をお願いいたします。

2.最高裁判所への意見書の募集

リンさんの刑事裁判弁護団では、最高裁での上告審へ向けて、

・リンさんの行為が、死者に対する冒とくであるのか
・この死者に対する宗教的感情、敬けん感情を害する行為であるのか
・社会的な利益を守る死体遺棄罪の適用について

日本社会で生活をされている一般の方々からの意見書を募り、最高裁判所へ届けることにしました。


・ 出産(流産・死産を含む)を経験された方
・ 出産や死産した直後の母親の精神・身体状態について専門的知識・経験をお持ちの方(産婦人科医・精神科医など)
・ 宗教家の方
・ 在留外国人の方
・ その他、この事件について感じたこと、考えたことを最高裁判所へ届けたい方

 ぜひご意見をお寄せください。

 本件の背景には、孤立出産という誰にも妊娠を明かすことのできない事情を抱えた女性の問題や技能実習制度という問題が存在します。 そのような問題がある中で、死産当日にリンさんがとった行動について死体遺棄罪を認めることについて、意見をお聞かせください。

意見書の公募について

詳しくは、こちらを御覧いただくか、以下のQRコードより、意見書公募ウェブサイトへお入りください。 (QRコードをクリックしても入れます。)

QRコード
 ※ 意見書は、2022年3月31日まで募集しています。皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

 

関係資料

2022年2月5日最高裁への上告へ向けての記者会見に際してのリンさんのアピール文
「本日(2022年2月5日)の記者会見にお集まりの皆さんへ」


 私の無罪の主張のため、皆が支援してくださって、心より感謝申し上げます。

 2022年1月19日の福岡高等裁判所の有罪判決には、私は納得できません。 判決後の記者会見でも言いましたが、「もし裁判官が、どれほど体と心を苦しんで死産したことのあるお母さんだったら、また私や他の技能実習生が、どれほど苦しみ、雇用主や監理団体をどれほどこわがり、恐れているかを理解していたら、結果は違ったとおもいます。」 私は、「子どもの遺体を捨てたり、隠したり、放置していません。」

 この判決には納得できないので、最高裁判所へ上告しました。 私や他の実習生の苦しい現状を変えていくため、また妊娠や出産している女性のために、最高裁判所で無罪判決を実現したいと思います。 これからも応援よろしくお願いします。

Kính thưa quý vị đang tham dự họp báo hôm nay, Tôi xin chân thành cám ơn tất cả mọi người đã ủng hộ và giúp đỡ cho chủ trương vô tội của tôi. Tôi không bị thuyết phục bởi phán quyết có tội của Tòa phúc thẩm Fukuoka vào ngày 19 tháng 1 năm 2022. Như tôi đã nói trong một cuộc họp báo sau phán quyết "Nếu thẩm phán hiểu được nỗi đau khổ trong tâm hồn và thân xác của người mẹ khi thai bị chết lưu, và hiểu được nỗi đau khổ, sợ hãi đến mức nào của tôi cũng như các thực tập sinh kỹ năng khác đối với người sử dụng lao động và cơ quan giám sát thì tôi nghĩ kết quả đã khác." "Tôi hoàn toàn không giấu giếm, vứt bỏ các con của tôi.” Tôi không bị thuyết phục bởi phán quyết của tòa phúc thẩm, vì vậy tôi đã kháng cáo lên Tòa án Tối cao. Vì quyền lợi những người phụ nữ đang mang thai, sinh con và vì mong muốn có thể thay đổi hoàn cảnh khổ cực của thực tập sinh tôi ước mong một phán quyết vô tội được thực hiện. Xin mọi người tiếp tục hỗ trợ cho tôi.


2022年2月5日
レー ティ トゥイ リン

 

控訴審判決の「段ボールに4か所、二重の段ボールに9か所の合計13か所の粘着テープで封をした」という説明への反論


 ※ 福岡高裁での控訴審判決については、こちらを御覧ください。

 リンさんは、2022年11月15日の双子を死産後に、最初に小さめの段ボールにタオルにくるんで、双子の名前と弔いの言葉を書いたメモを入れ、4か所(横3か所 縦1ヶ所)に横幅12ミリの透明のセロテープで封をし、次に10キロのミカンを入れる大きめの段ボールに9か所(横3か所 縦3か所 縦の中央部にさらに3か所の合計9か所)に横幅12ミリの透明のセロテープで封をしました。



 この写真は、2022年1月19日の控訴審判決から1週間ほど経過した2022年1月23日(土)に弁護士事務所で、10キロのミカン用の段ボール箱を使って実演してもらった時の写真です。
(提供 コムスタカー外国人と共に生きる会)

 

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